2011年3月5日土曜日

意識の問題?

先日、先輩隊員Yさんの小学校にS君とお邪魔した。

その続きで、昼からはS君が活動している村にも行けることになったので

ついて行った。

S君は、感染症対策隊員として、主に村を回って、マラリア対策の啓発活動をしているんです。

私よりも4つほど年下なのに、とってもかしこくて、いつも勉強させてもらってます^^;

「ちょっとー先生なんでしょ?!がんばれよー!!勉強しなさいよー。」

なんて言われながら・・・笑


で、昼から村へいくS君について行く私。

その途中、どんな活動をしているか、説明してもらった。


アフリカでは、マラリアと言って、熱帯地方にいる夜間吸血性の雌ハマダラカに媒介されるマラリ

ア原虫により感染し、最も重症になると、死亡してしまうんです。

幸い私たちは、事務所から蚊取り線香、マラリ予防薬、虫除けスプレー、

寝ている時に蚊にさされないようにはる蚊帳など、マラリア対策のグッズを

支給されている。

どんだけ対策をしてても、マラリアにかかってしまう隊員もいるが、その後の処置がすばやい

ものなので、大事に至った人はいない。

けど、ここアフリカでは、その予防すら完全ではなく、マラリアも単なる風邪みたいにしか

思ってない人がほとんどで、蚊取り線香やスプレー、予防薬などお金がなくて

買えない人がほとんど。

そこで、ユニセフが、ブルキナファソ全土に蚊帳を配ったそうで、

【その蚊帳をちゃんとはりましょう!!】

と、村人に呼びかけるのが、S君が今行ってる活動というわけです。

カウンターパートとなるブルキナベと一緒に、村を1件1件回って、蚊帳をはってるか

確認して、はってなかったらSくんとカウンターパートが寝室にはっていく。







それをひらすら行っていくというもの。

それについていったわけですが、どの家庭にもちゃーんと支給された蚊帳があった。

まずそれにビックリ!!

でも、何にビックリしたかって、見事に昨日回った10件すべての家の蚊帳がまだ

使われておらず、袋にキレーに入ったままだったこと。

私たち日本人は、このアフリカに来るって決まったとき、大きな病気にかからない

ようにしよう!!って、特にこのマラリアにはケッコービビッてたのに、

ほんとこの国の人たちって、マラリアって単なる風邪くらいにしか思ってないんだな~って

痛感。。。

そーいえば、サワドゴとウエドラゴに、

「今までマラリアって何回かかったことある??」

って前聞いたら、

「そんなのわかんないよー。40回くらいじゃない??」

って言ってたな@_@;

ほんま、ただの風邪みたいにしか思ってないっしょ?!って感じで・・

Sくんも、

「ね・・・大変でしょ。そりゃこの国からマラリアがなくなることは難しいよね」

なんて言っていた。

たまーに、ちゃんと蚊帳をはってた家もあったんだけど、とっても古かったり。

あたらしい蚊帳は袋に入ったまま。

難しい問題をみてしまったね・・・

普段学校にしか行かない私だから、この国の人の生活自体はみたことがなかった。

だから余計に衝撃・・・

どうにかしてこの環境、変えていかないといけないよね。

衛生面も非常に悪い。

村の診療所にも行ったけど、それはそれは病院とはほど遠いもの。

これは診療室。


きっと衛生的にも良くない。

産婦人科ものぞかせてもらったが、肝心の蚊帳はどこにもない。

特に乳幼児がマラリアにかかると、命の危険があるため、蚊帳を使用しなければ

ならないが、蚊帳ははってなかった。

こういう1つ1つのことが、まだまだこの国では発展していない。

意識の問題なのか、経済的な問題なのか・・・

うーーーーーーーーーーーーん。

難しい問題だな・・・

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