先日、先輩隊員Yさんの小学校にS君とお邪魔した。
その続きで、昼からはS君が活動している村にも行けることになったので
ついて行った。
S君は、感染症対策隊員として、主に村を回って、マラリア対策の啓発活動をしているんです。
私よりも4つほど年下なのに、とってもかしこくて、いつも勉強させてもらってます^^;
「ちょっとー先生なんでしょ?!がんばれよー!!勉強しなさいよー。」
なんて言われながら・・・笑
で、昼から村へいくS君について行く私。
その途中、どんな活動をしているか、説明してもらった。
アフリカでは、マラリアと言って、熱帯地方にいる夜間吸血性の雌ハマダラカに媒介されるマラリ
ア原虫により感染し、最も重症になると、死亡してしまうんです。
幸い私たちは、事務所から蚊取り線香、マラリ予防薬、虫除けスプレー、
寝ている時に蚊にさされないようにはる蚊帳など、マラリア対策のグッズを
支給されている。
どんだけ対策をしてても、マラリアにかかってしまう隊員もいるが、その後の処置がすばやい
ものなので、大事に至った人はいない。
けど、ここアフリカでは、その予防すら完全ではなく、マラリアも単なる風邪みたいにしか
思ってない人がほとんどで、蚊取り線香やスプレー、予防薬などお金がなくて
買えない人がほとんど。
そこで、ユニセフが、ブルキナファソ全土に蚊帳を配ったそうで、
【その蚊帳をちゃんとはりましょう!!】
と、村人に呼びかけるのが、S君が今行ってる活動というわけです。
カウンターパートとなるブルキナベと一緒に、村を1件1件回って、蚊帳をはってるか
確認して、はってなかったらSくんとカウンターパートが寝室にはっていく。
それをひらすら行っていくというもの。
それについていったわけですが、どの家庭にもちゃーんと支給された蚊帳があった。
まずそれにビックリ!!
でも、何にビックリしたかって、見事に昨日回った10件すべての家の蚊帳がまだ
使われておらず、袋にキレーに入ったままだったこと。
私たち日本人は、このアフリカに来るって決まったとき、大きな病気にかからない
ようにしよう!!って、特にこのマラリアにはケッコービビッてたのに、
ほんとこの国の人たちって、マラリアって単なる風邪くらいにしか思ってないんだな~って
痛感。。。
そーいえば、サワドゴとウエドラゴに、
「今までマラリアって何回かかったことある??」
って前聞いたら、
「そんなのわかんないよー。40回くらいじゃない??」
って言ってたな@_@;
ほんま、ただの風邪みたいにしか思ってないっしょ?!って感じで・・
Sくんも、
「ね・・・大変でしょ。そりゃこの国からマラリアがなくなることは難しいよね」
なんて言っていた。
たまーに、ちゃんと蚊帳をはってた家もあったんだけど、とっても古かったり。
あたらしい蚊帳は袋に入ったまま。
難しい問題をみてしまったね・・・
普段学校にしか行かない私だから、この国の人の生活自体はみたことがなかった。
だから余計に衝撃・・・
どうにかしてこの環境、変えていかないといけないよね。
衛生面も非常に悪い。
村の診療所にも行ったけど、それはそれは病院とはほど遠いもの。
これは診療室。
きっと衛生的にも良くない。
産婦人科ものぞかせてもらったが、肝心の蚊帳はどこにもない。
特に乳幼児がマラリアにかかると、命の危険があるため、蚊帳を使用しなければ
ならないが、蚊帳ははってなかった。
こういう1つ1つのことが、まだまだこの国では発展していない。
意識の問題なのか、経済的な問題なのか・・・
うーーーーーーーーーーーーん。
難しい問題だな・・・
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